皆さん閲覧いただきありがとうございます。
ししまるです!今回はエギングをするにあたっての永遠のテーマ、「エギのカラー」について科学的な側面に触れながら解説していきたいと思います。
皆さんは普段エギングをするにあたってエギのカラーはどのように決めていますか?
- 天気
- 海の濁り具合
- 水深
- 前情報
- 経験
- セオリー
と色々選択の決め手はありますよね?
私も経験や実績、よく聞く話を元にエギのカラーを選択しています。
エギのカラーについては世の中で様々な議論がされており、プロの方たちも様々な持論を展開しています。
いわゆるセオリーと言われるようなカラーをオススメしているプロの方もいれば、意外性のあるカラーをおすすめする方もいます。
何年にもわたり議論され、何冊もの釣り雑誌が特集を組んでいますが、当の本人であるターゲットのアオリイカはどのような“目”を持っていて、水中でどのようにエギを見ているのでしょうか?
エギのカラーをイカの研究に基づいて解析
アオリイカは色を判別できない?!
実は、アオリイカの“目”についてはしっかりと研究がされていて、答えも存在します。
その答えとは「アオリイカは色を判断できない」です。
読んでくださっている方も色々と思う事があると思います。なんといっても書いている私も今でも「まじかよ・・・」と思っています。
研究結果では「錐体細胞」(すいたいさいぼう)という、色を感知する細胞が存在しない為、「色の判断はできない」なんだそうです。
さて、モヤモヤは有りますが切り替えましょう(笑)
アオリイカの視力について
まず、イカの視力についてですが、人間でいうところの0.64という数字です。
他の魚で言うと沿岸域の魚で0.1-0.2程、外洋の回遊魚で0.3-0.6なので水生生物界ではアオリイカは、トップクラスに視力が良いのです。
捕食対象の魚達に視力で勝っている為、イカは優位に立て、捕食者としてとても優秀なのが分かります。
アオリイカはモノクロの世界?!
アオリイカが見ている世界ですが、先にも書いたように色の判断は出来ません。
しかし、目に入った光を情報として脳に送ることは出来る為、白から黒の濃淡の判断は出来るようです。
そしてイカに最も届きやすい光の波長を出しているのは“青と緑の中間色”で、
最も見えにくいのは“赤色”という研究結果が出ています。
つまりイカは、”形状”と”白黒の濃淡”、”遠近感”などで仕入れた情報を元に脳内で理解しているのです。
エギのカラーについて
ここまで書くと私たちが普段しているエギのカラー選択に疑問が出て来ますね?
研究通りなら、気付きやすいはずの青から緑の間で沢山釣れて、赤系のカラーでは釣れにくいはずです。
イカの漁をする漁師さんも赤と白のスッテを使用していますし、地域性はありますが赤系のエギを多用し漁をされる漁師さんも沢山いらっしゃいます。
イカの食性について考えてみても沿岸部に生息しているベラやメジナの子なども食べている事などを考えると、ますます青と緑の中間色が最も届きやすい波長と言うのも信じがたいものになってきます。
アオリイカは獲物を捕らえる時に“動き”を重視している?!
そこで重要になって来るのがイカはどうやって食べ物を判断しているのかという話になります。
アオリイカを対象に食性を研究した資料があり、膨大な研究結果から見えて来たもの、それが“動き”です。
研究について詳細を書くととんでもない長文になってしまう為、
ものすごく簡単に書くと、様々な魚を餌に与えてみると、動きに特徴のあるフグ等の特定の魚だけほとんど食べなかったと言う事です。
この研究から、イカが獲物を捕らえる時に一番重要視している事は“動き”という事が分かったそうです。
飼育しているアオリイカに死んだ海老をあげる際もただ水槽に落としただけではなかなか食べる事はなく、ピンセットで動かしてあげないと食べなかったとの事。
つまりアオリイカの食性に一番刺激を与えている、アオリイカが食べ物を判断する時に重要視しているのはターゲットの動きと言う事になりますね。
多様なエギカラーは人の都合のためにある
じゃあプロの方が言っているおすすめカラーや解説は何なの?
と思うと思いますが、これについてはセールストークと捉える他無いのではないでしょうか。
もちろんアオリイカは、濃淡の判断ができるため色の影響は多少なりあると思いますが、膨大な数のカラーを作る必要はなく、あくまでも釣り人側が手に取る可能性が多くなるように制作しているのだと思います。
まとめ
- 「アオリイカは色を判断できない」
- イカの視力は0.64。水生生物界ではアオリイカは、トップクラスに視力が良い
- イカに最も届きやすい光の波長を出しているのは“青と緑の中間色”で、最も見えにくいのは“赤色”
- イカが獲物を捕らえる時に一番重要視している事は“動き”
- 多様なエギカラーは人の都合のためにある
エギング釣果アップの秘訣はカラー選択ではなく、アクション&フォールを極めること
さて、話がややこしくなってしまいましたが、カラーの話をしておいて、この記事の着地地点はイカから見てエギで最重要視されるのは“動き”という事。
どんな色のエギを使っていても良いから、とりあえずアクションやフォールを疎かにしてはいけないという事です。
しかし、このことを知っている私も一番最初の写真のように同シリーズのエギを沢山のカラー持っている訳ですが、それはなぜかというと、使っていて楽しい!気分が上がる!と思えるからです。
「なんじゃそれ」ですよね(笑) でも本気でそう思っています。
皆さんも是非セオリーを無視して気分の上がるカラーのエギを使用してエギングを楽しんでください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ししまる的気分上々カラー
オーナー(OWNER) Draw4 3.5#54 ピンククリア/UVブルー
オーナー(OWNER) Draw4 3.5号 #62 ブラックシャドー/トライアドUV
オーナー(Owner) DRAW4 3.5号 #58 モエビ/スケルトンクリア
オーナー(Owner) DRAW4 3.5号 #23 カサゴUV/オイル
筆者プロフィール
ししまる’s article
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