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エギング釣果アップする潮は何潮?潮の特徴と大潮~小潮が及ぼすアオリイカへの影響

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皆さん閲覧頂きありがとうございます。

エギング.net ししまるです。

 

皆さんは普段潮の動きを気にして釣行していますか?

もちろん風や天気も釣果に大きく影響して来る要因かと思いますが、中には潮のよく動く日を狙って釣行されている方も多いのではないでしょうか?

 

私は仕事の都合上、休みが不規則な為、前もって釣行の計画を立てるのが難しく、潮を選べずに釣りをする事が多々あります。

そんな中で潮の違いが及ぼすエギングへの影響を考えることが多くあり、自分の中で潮を意識しながら釣りをする事が増え、潮の違いがイカの動きに大きくかかわっている事に気付きました。

 

今回は潮の動きがイカにどのような影響を及ぼすのか、私の経験とアオリイカの生態研究の資料なども参考にしながら解説していこうと思います。

 

潮の特徴と大潮~小潮が及ぼすエギングへの影響

潮について

潮の種類は

  • 大潮
  • 中潮
  • 小潮
  • 長潮
  • 若潮

の5種類あり、月と太陽の引力によって

大潮→中潮→小潮→長潮→若潮→中潮→大潮

のサイクルでそれぞれ干満を繰り返しています。

画像:気象庁HPより

 

ここからは各潮の特徴とエギングをする上での私の考えを書いていきます。

 

大潮

干潮時と満潮時の潮の高さが一番大きくなる潮です。

差が大きいという事はその分、潮が強くて早く動きます。

潮の動きのおかげで海水中の酸素量が増え、魚の活性が高くなり非常に釣果が期待できるとされています。

 

エギングをする上では潮の動きが強すぎる。

潮通しの良いエリアでは潮の動きが強いタイミングは特に釣りがしにくい。

 

①回遊などを潮通しの良いエリアで狙いたい場合は、潮のヨレが発生する大きいストラクチャー(堤防の裏、岬、大きい岩、磯)がある場所を選ぶと釣果につながる。

②潮止まり前後に釣果が集中しがちなので一級スポットを狙うならその時間が良い。

③潮流の速い層をかわすためにディープタイプのエギを使う。

④干潮時に普段入れないエリアを探ることが出来る。(※要注意)

 

中潮

潮のサイクルの中で6日間あるため一番馴染みのある潮ではないでしょうか?

潮の動き自体は小潮以上大潮以下といった中間の動きをします。

とても釣りがしやすい潮だと思います。

 

どのエリアでも釣りがしやすい。

安定した釣果が望める潮だと思っています。

 

①イカのアタリは潮止まり前後に限らずまんべんなくあるように思う。一か所で粘り続けるならお勧めの潮

②平均的な海の様子がうかがえる為初場所などの調査にはオススメ。

③シャロ―タイプのエギを使用し狙いのエリアまでドリフトさせる釣りがしやすい。

 

 

小潮

小潮というだけあって干満時に潮の高さの変化があまりありません。そのため潮は弱くゆっくりした動き方をします。

潮が動かないわけではない為、潮の動きに注目することで釣果が期待できます。

 

エギングをするうえでも潮が早すぎず釣りのしやすさは◎

 

①潮の動きがゆっくりで適度に流れている為、回遊のイカがスルーしていく事が少ない、回遊を狙うのに向いている潮

②エギの動きが素直に動かしやすくアクションの練習に向いている為、初めての方やビギナーに向いている。

 

長潮

一番動かないとされている潮です。もちろん干満差が無い為、釣りをするにもメリハリがつかずダラ~っとしてしまいます。

 

エギングでも同様に一日を通してどこに集中力を持ってくるか悩む潮。

 

①居つきのイカを狙いランガンすることで釣果を出すことが出来る。

②マヅメの時間帯が最も釣果を望める、イカが居つきやすい場所の豊富なエリアがオススメ

 

若潮

1日の前半の潮の動きは悪いですが、後半の潮の動きはそこそこ干満差があり、そこまで悪くありません。

夕マヅメに期待が持てる潮です。

 

潮の動きが午前と午後で差があり、午後の中潮へ向かう潮は比較的うごくイメージです。

 

①集中して釣りをする場合は夕マヅメが良い。

②午前は小場所ランガン、午後は回遊を狙うとよい。

 

 

どのような潮でも同じことですが、イカに食い気がない以上、目の前にエギを落としても抱いてくるわけがありません。

水面直下を泳いでいくイカにエギを投げてガン無視された経験が皆さんにもあるのではないでしょうか?

 

イカの食い気がその潮のどのタイミングでピークに来るのか考えながら釣りをすると釣行のスケジュールも立てやすくなってくるのではないでしょうか?

 

イカの捕食行動の研究

エギング.net

さて、ここまでに潮の特徴とそれぞれに私が思うことを書いてきたのですが、ここからはイカの捕食行動についての研究について簡単にまとめたものを書いていこうと思います。

アオリイカの回遊について

まずイカの回遊についての話ですが、イカの回遊には、

  1. 生息海域を変える成長回遊
  2. 産卵場を求めての産卵回遊
  3. エサを探す索餌回遊

などがあり、その回遊は主に海流と潮の動きを使い行っています。

各潮説明したように特徴があり、潮の流れが速いほど短時間での長距離移動が可能なわけでエリアを大きく変更することに向いている訳です。

春の大型が連れ始めるのが大潮前後なのもこれが理由です。

大潮時の流れの強さと速さを使いエリアを大きく変えているのですね。

 

潮の緩んだタイミングで捕食行動をするアオリイカ

アオリイカの研究で大きな水槽で潮の流れを再現、餌を投入し、捕食活動が最も盛んに行われるのがどのタイミングなのか調べる実験が行われているのですが、結果は潮の流れが緩んだタイミング。

自然界でいう潮止まり前後。

又、潮の流れを緩く設定していると潮流の有無関係なく平均的に餌を捕食したとのことです。

つまりは潮の動きが強いタイミングでは回遊をメインに考えて行動し、潮の緩んだタイミングで捕食行動。というのを自然界でも繰り返しているのではないかという物でした。

 

かなり圧縮して書きましたが、みなさんはこの研究の話を読んでどう思いましたか?

 

はじめ私は「単純に潮の流れが緩い日に釣りしたら釣れるってことじゃん!!」

と思いました。(笑)

 

しかしこれは水槽内に常に餌(ベイト)があるから見られる行動であって、自然界での状況とは異なりますよね?

先にも書いたように自然界でベイトとなる魚が活発に行動するのは酸素量の多い大潮とされています。ここで大きな矛盾が生じてしまうわけですね(笑)

 

お気づきの方もいらっしゃると思いますがこの考えの場合、答えは大潮潮止まり前後となります。

私も実際に潮止まり前後に美味しい思いをしたことが多々あるのでこれは「ある程度当たっているのでは?」と思います。

 

しかしあくまでも一説。

一筋縄ではいかないのが「エギング」だから楽しいのが「エギング」なのです。

 

特に経験をもとに書いた部分などは地域やフィールドによって違いがあると思います。

 

おわりに

エギング.net、夏イカ

何となくしか潮を意識してこなかった皆さん、ぜひこの機会に通われているフィールドで各潮の特徴に注目して釣りをされてみてはいかがでしょうか?

様々な要因を考慮してエギングを楽しみ、自分なりの答えを見つけてみてください!!

 

 

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