シマノのエギング専用リール「セフィアBB」
「セフィアBB」はエギング専用モデルのセフィアシリーズの中でもエントリーモデルという位置付けであり、
実売価格1.5万円程のエギングベーシックモデルとなります。
リール本体のカラーリングは、シルバーとブラックの合間にメタリックレッドが映える、スタイリッシュなデザインとなっています。
ダブルハンドルモデルもラインナップされ、エギングを始める方への入門機種としては最適ではないでしょうか。
この記事では「セフィアBB C3000SHG」を実際に使いこんできた筆者が実釣レビューを交え、「セフィアBB」を詳しく解説していきます。
18.Sephia BB C3000SHGインプレ・レビュー
セフィアBB C3000SHG スペック
■品番:Sephia BB C3000SHG
■スペック
・PE糸巻き量:0.6号ー200m 0.8号ー150m 1号ー110m
・ギア比:6.0
・実用ドラグ力:3.5㎏
・最大ドラグ力:9.0㎏
・自重:245g
・最大巻上長:88㎝(ハンドル1回転)
・ベアリング数(SA-RB/ローラー):5/1
セフィアBBの特徴
画像:シマノHP
セフィアBBには、エギング特有のハードなシャクリ操作に耐え、高い耐久性と滑らかな巻きごこちを持続する頑強なHAGANEギアが搭載されています。
さらに、高強度樹脂ボディでの軽量化が図られているなど、パーツ、パーツがエギングでの激しいシャクリにも耐えられる性能を持っていることからも幅広いユーザーにお薦めです。
ハンドルもねじ込みハンドルになっていることでハンドルのガタ付き防止に貢献しています。
「S A-RBベアリング」はベアリング自体に特殊防錆処理が施され、ベアリング内部で海水による塩ガミを防ぐためにベアリング側面を防錆素材でシーリングされていますので海水対応もバッチリです。
セフィアBBの特徴と使用感
初心者にも対応!PE1号も十分に巻ける!
先ずはPEラインによる、糸巻きについてですが、釣り場や経験値などで変わってくるかと思います。
初心者の方で、地磯でエギングをされる方はPE1号あたりから始めてみてください。
100m単位で販売されているPEラインが多くあり、
セフィアBBのスプールには1号が110m巻けるため、合わせやすいですね。
私の行くエギングポイントは、岩場の少ない場所や、防波堤が多いので、PE0.6号をメインで使用しています。
0.6号だと200m巻けるので、下糸を巻いてからPEを100m巻いていました。
セフィアBBには、シャロースプールが標準装備されいるため、飛距離アップに貢献してくれますし、HAGANEギアによって、巻き心地もなめらかなので、この価格帯では高評価といえます。
セフィアBBは重い?
重さは上位機種と比べると245gですのでお世辞にも軽いとは言えませんが、実際に使用してみて、リールの自重はロッドとのバランスが大事かなと感じています。
私は8.6フィートのロッドと組み合わせてましたが、持ち重り感もなく、1日中でも普通に使っていました。
この点は価格にしては逆に頑張っているほうだと、私は思います。
今までだと3000番クラスで、実売価格1.5万円という、この価格帯では200g後半のリールが大半でしたので、軽量化されています。
バラシ激減!!「ラピッドファイヤドラグ」
ドラグについてはエギングをされる方はご存じだと思いますが、エギをロッドでシャクる時に「ジッ、ジッ」と少しドラグが出るくらいに設定されますよね。
これはロッドをシャクる時にイカがエギを抱いていた場合に身切れやラインの合わせ切れを防ぐためですが、掛けた後にドラグ調整が必要になることが多くなります。
セフィアBBには「ラピッドファイアドラグ」と呼ばれるノーマルのドラグよりも少ない回転数でドラグを調整できる優秀なドラグが搭載されているんですねー!
イカを掛けた後、イカジェットでの急な突っ込みに対応する際にはドラグ調整が必要になってくるので少ない回転で調整できる「ラピットファイアドラグ」は嬉しい機能といえます。
更にドラグのノブを大口径化してくれているのでファイト中の調整もしやすいのが特長で、不意にキロクラスのイカがヒットしても、すぐにドラグ調整ができるので、イカの身切れを防ぐことができ、実際、バラシが激減しました。
ライントラブル激減「ワンピースベール」
さらに「ワンピースベール」を搭載してくれたことで、ライン噛みのトラブル対策もされていて、私のように細いPEラインをメインで使う場合には、必要な機構でしょう。
「ワンピースベール」はベールとラインローラーが一体化されているものなんですが、一体化されたことで段差が無くなっています。
長年釣りをされてきた方は経験があるかも知れませんが、ベールとラインローラーの段差にラインが挟まってしまった経験は無いでしょうか?
ライトラインを使う上でラインが段差に挟まってしまうとラインが傷付き、ラインブレイクといったトラブルに繋がってしまうのでエギング専用リールとして必要な機構となっていますね。
セフィアBB実釣レビュー
わたしの普段のエギングではメインに3.5号のエギを使用しますが、剛性的にはなんの問題なく使用しています。
この価格帯の防水性能だと心配される方もいらっしゃると思いますが、エギングをしていて巻き心地が変わったといったような、気になる点はいまのところ特にありませんよ。
海での使用なので、最低限、釣行後に真水での洗浄をすることは必須です。
さらに、定期的に回転パーツに注油をしてやることで塩ガミを防げると思います。
この点はどのリールを使っても一緒ですが、定期的なメンテナンスで長く快適に利用できることは間違いありません。
ラピッドファイアドラグ活用の実体験
「ラピッドファイアドラグ」の便利さについてなのですが、以前、
PE0.8号にリーダーはフロロ2号というライトなセッティングでエギングをやっている際、水中にロープが入っているのに気付かず、その先でアオリイカを掛けたことがあります。
これは、イカを浮かせて水中ロープを超えさせないといけない状況です。
PEラインをロープに擦らせてしまうとラインブレイクしてしまうため、悩みに悩んだのですが、やはりラインがロープに擦り始めてしまいました。
わたしは、水中ロープにラインが擦っていると気付いた瞬間、とっさに「ラピッドファイアドラグ」でドラグを緩め、ロッドのバットパワーと合わせてイカを浮かせることに集中します。
イカはイカジェットで抵抗するのですが、ドラグがスムーズに出て、ラインテンションを和らげてくれていました。わたしはロッドを頭上高く上げ、イカが浮くまで耐えるのみです。
そして、無理なファイトをすることなく、ただただ軽くテンションを掛け続け、エギを含めイカもろとも無事に水中ロープを超えることができました。
超えた後もロープに擦れてラインが傷ついているのでアオリイカの突っ込みの度にドラグを緩めては閉めを繰り返し、最終的には1.5キロのアオリイカを釣りあげることができたのです。
いやー、このときはシビレました(笑)
ワンピースベールの恩恵
PE0.6号を使用することが多い私ですが、「ワンピースベール」のおかげで、ライン噛みのトラブルは一切ありません。
リールの口径上、エギングよりライトラインを使う釣りには使用したことがないので、これ以上の細いPEラインでは試したことはありませんが、PE0.6号でも十分に恩恵を感じています。
夜や早朝など暗い時間帯に釣りをすることが多いエギングではライントラブルは無いに越したことはありませんものね。
おわりに
多魚種対応!!「セフィアBB」
「セフィアBB」は汎用性もあり、シーバスや太刀魚のワインド、チニングにも使いまわしができるので、エギングメインの方だけでなく、いろんなルアーフィッシングをされる方でも選択肢の一つになるリールでしょう。
実は私も汎用性の高さを利用してエギング以外にも「セフィアBB」を利用しています。
PE0.6号をメインにしているのはエギングに行った際にそのままのタックルで他の魚種を狙うことができるからでもあります!
ロッドを変えるだけで荷物を減らせるメリットもあって1回の釣行で「セフィアBB」の出番は結構多いです。
「エギング専用リール」だけど、他にも使えるリールとしての付加価値は「セフィアBB」にあると思っています。
ぜひ、みなさんも一度「セフィアBB」を手に持ってみてください!
2年間使い込んでみた!エメラルダスLT3000Sレビュー。
こちらのダイワ製品リールのレビュー記事も要チェックです!!