まず最初に注意しておくべき点は、エギングロッドと同様に、リール上級機種を使ったからといって釣果UPにつながるわけではないというところです。
釣果アップのポイントは、道具を使う釣り人のエギングゲームを組み立てる実力次第で上級リールの性能を活かせるかに関わっています。
そうは言ってもやはり性能の良さは初心者向けのリールとかなり違っており、特に性能面でエギングタックルを揃える際は上級機種は外せません。
一日中シャクり続けるエギングにおいてはロッドと同じく軽さが重要で、釣り人の負担を軽くできるものほど良いのです。
また、頑丈な作りによる耐久性やデザインの質感も上級機種ならではの強みでもあります。
上級機リール
《エギングリール上級機種の具体的な特徴は?》
エギングリールにも上級機種だからこそ初~中級機リールとは違うんだ、といった特徴がいくつもみられます。
1.リール技術に多く力を入れている
上級機リールでは、ボールベアリングの数が多くドラグ性能が高くなるようメーカーが通常機種よりも多く技術を注いでいます。
そのためキャストやジャークとラインシステムを安定してコントロールできるようになっています。
2.リールの耐久性が高い
耐久性、つまり剛性が通常機種よりも高いのも上級機種リールの特徴のひとつです。
剛性とはリール本体・ギアの精度の高さ・過酷な状況における耐久力などを言い、これらの性能が高いほどリールを長期間安定した性能で使うことができます。
ボディに強度の高い金属素材やカーボン素材が使われ、精度の高いギアも使われていることにより、軽さと耐久力に加え快適な巻き心地を得ることができます。
3.軽量化されたリールボディ
せっかく軽いロッドを持っていてもリールが重たければ、腕の疲れが出てしまいエギから伝わる感触が掴めなくなります。
キャストとシャクりを頻繁に行うエギングにおいてはタックルの軽さを求めるのは重要なことです。
4.リールの快適な巻き心地
軽く巻けるだけのリールは多々ありますが、上級機種となれば巻くときの軽さだけでなく滑らかさも変わってきます。
ある程度の重さを感じさせつつ滑らかに巻く感覚を味わえるので、エギアクションを安定かつ繊細に行えます。
5.リールの価格が高いけど…
性能の高いエギングリールほど高額になるのは当然のことでしょう。
エギング専用モデルではありませんが、ダイワの「イグジスト」やシマノの「ステラ」というハイエンドモデルでは7万円を超えた価格となります。
しかし、ハイエンドモデルに近い性能を持ちながら価格を抑えたエギング専用リールも存在し、2〜4万円で購入可能です。
エギングで使える上級機リールまとめ!
では、お待ちかねの上級機種のエギングリールをご紹介します。
ダイワ イグジストLT(LT2500S-XH-DH)
釣具メーカーの大手ダイワの誇る、最高峰の性能を持ったリールとなります。
ZAIONエアローターや新型エンジンプレートにより、安定した軽い巻き取りを実現し、ドラグ力を意識しつつ省スペース・コンパクト化をはかり軽量化されたことにより感度の良さを引き出しています。
新設計のストッパーを採用したことにより防水性を向上でき、リールが錆びにくくなっているのも特長の一つです。
(データ)
- 巻き取り長さ(cm/1回転):87
- ギア比:6.2
- 自重:190g
- 最大ドラグ力:5kg
- 標準巻糸量 ナイロン(lb-m):4-150
- 標準巻糸量 PE(号-M):0.6-200
- ハンドルアーム:90mm
- ハンドルノブ仕様:HG-I ライト
ダイワ エメラルダスAIR LT3000
ダイワ製品を語るなら外せないのがエメラルダスシリーズで、エメラルダス最高峰のエギングリールが「エメラルダスAIR」です。
モノコック構造により剛性に加え、ねじれやたわみへの耐性を獲得し、マグシールドによりリール本体への海水の浸水を許しません。
タフデジギアやATDの採用により静かで滑らかな巻きと高いドラグ性能を持った、ダイワ製エギングリールのハイエンドモデルとなります。
(データ)
- 巻き取り長さ(cm/1回転):87
- ギア比:6.2
- 自重:180g
- 最大ドラグ力:10kg
- 標準巻糸量 ナイロン(lb-m):6-150
- 標準巻糸量 PE(号-M):0.8-200
- ハンドルアーム:55mm
- ハンドルノブ仕様:パワーラウンドEVA(Sノブ対応)
ダイワ ルビアスエアリティ(LT2500-XH)
軽さと使いやすさで高評価だった先代モデルから、ダイワ製リールでの最軽量なエギングリールとなって進化しています。
フルメタルボディでありながらダイワ製リールの中で最軽量を誇るのは、モノコック構造で剛性を上げつつ、スプールやボディ、ハンドルなど細かい部分まで省スペース化や軽量化をはかるため技術を惜しまずに注ぎ込んでいるからです。
ATDやQDによりドラグ性能を向上させていることも見逃せない点でもあります。
(データ)
- ・巻き取り長さ(cm/1回転):87
- ・ギア比:6.2
- ・自重:170g
- ・最大ドラグ力:10kg
- ・標準巻糸量 ナイロン(lb-m):6-150
- ・標準巻糸量 PE(号-M):0.8-200
- ・ハンドルアーム:55mm
- ・ハンドルノブ仕様:HG-I ライト
ダイワ セルテート (LT2500S-XH)
様々なエギングシーンで重宝できると評判のダイワ製汎用エギングリールとなります。
モノコックボディで高い剛性と軽量性を持ち、長時間のシャクりに耐えられる頑丈さと腕の疲れを感じにくい軽いボディが、エメラルダスなど他のダイワ製品に引けをとりません。
(データ)
- ・巻き取り長さ(cm/1回転):87
- ・ギア比:6.2
- ・自重:205g
- ・最大ドラグ力:5kg
- ・標準巻糸量 ナイロン(lb-m):4-150
- ・標準巻糸量 PE(号-M):0.6-200
- ・ハンドルアーム:55mm
- ・ハンドルノブ仕様:I型 ハイグリップライト
シマノ 22ステラ (C3000SDHHG)
ダイワと並ぶ大手釣具メーカーのシマノが誇る最高峰のエギングリールで、ギアの巻き心地に力を入れています。
HAGANEギアとマイクロモジュールギアIIという2種のギアで強度を増し、ラビリンス構造による浸水防止、糸切れ防止対策など、巻く際に関わる様々な障害を防ぎます。
これらの技術により静かで滑らかな糸巻きを可能にしているので、快適な巻き心地を得られる点で人気のある最上級リールとなります。
(データ)
- 巻き取り長さ(cm/1回転):89
- ギア比:6.0
- 自重:215g
- 最大ドラグ力:9.0kg
- 標準巻糸量 ナイロン(lb-m):5-100
- 標準巻糸量 PE(号-M):0.6-200
- ハンドルアーム:45mm
- ハンドルノブ仕様:ダブルハンドル
シマノ ヴァンキッシュ(C3000SDHHG)
シマノが剛性と耐久力を維持したままの軽量化に成功させた、シマノ製で最も軽量なエギングリールです。
ロングストローク構造により高い遠投性能を得られ、ローターを軽量化して素早いエギアクションを可能にしています。
さらに、ラビリンス構造による防水性能、マグネシウム合金による軽量かつ高い剛性により、タフなボディを実現しています。
(データ)
- 巻き取り長さ(cm/1回転):89
- ギア比:6.0
- 自重:175g
- 最大ドラグ力:9.0kg
- 標準巻糸量 ナイロン(lb-m):5-110
- 標準巻糸量 PE(号-M):0.6-200
- ハンドルアーム:45mm
- ハンドルノブ仕様:ダブルハンドル
シマノ セフィアXR (C3000SDHHG)
シマノ定番のセフィアシリーズより、シャクリ時における耐久性・軽量・静粛さに重きを置いたハイエンドモデルとなります。
シマノ独自の素材CI4+による軽量・高強度、2種のギアによる静かで滑らかな巻き心地など、セフィアの名前を背負うにふさわしい技術がこれでもかと詰め込まれている、エギングに特化した上級リールです。
(データ)
- 巻き取り長さ(cm/1回転):89
- ギア比:6.0
- 自重:185g
- 最大ドラグ力:9kg
- 標準巻糸量 PE(号-M):0.6-200
- ハンドルアーム:45mm
17セフィアCI4+ C3000SHG実釣レビュー記事
上級機リール「セフィアCI4+」のレビュー記事もご参考ください。
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シマノ ツインパワー(C3000MHG)
シマノで誕生して30年もの歴史のあるツインパワーは日々進化を遂げています。
金属ローターによりたわみや歪みを抑え、HAGANEボディにより剛性と耐久性が増しています。
巻き心地やキャスト性能も新技術が使われ、更に淡水やソルトでもエギングができる万能な上級機種エギングリールです。
(データ)
- 巻き取り長さ(cm/1回転):89
- ギア比:6.0
- 自重:215g
- 最大ドラグ力:9.0kg
- 標準巻糸量 ナイロン(lb-m):8-130
- 標準巻糸量 PE(号-M):1-190
- ハンドルアーム:55mm
おわりに
シマノとダイワがエギングリール上級機種を独占してしまいましたが、ご紹介したエギングリールはどれも使われている技術が通常機種よりも多く積み込まれています。
価格も高額なものばかりですが、釣り人の技術力とうまく噛み合えばお値段以上の釣果が得られることでしょう!!
性能の高さで選びたいならば価格に目を瞑っても良いのかもしれません。
ぜひ『これだ!』といえるような上級機種リールを選び、ハイレベルなエギングを楽しんでください。
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